原文: Drake Iddon for CSM17 - Stop the rot and bring EVE proudly into the 3rd Decade
以下和訳
皆さんこんにちは、私はDrake Iddon。多くの友人たちやポクヴェンのコミュニティに勧められ、CSM17への立候補を決心した。
私のEVEの旅路が始まったのは2009年、まだ10代の頃だった。ゲーム、そのゲームから生み出される物語、その物語を現実のものにするコミュニティに恋に落ちたんだ。当時の私のキャリアは、率直に言って大したものじゃない。多くの時間をハイセキュリティでミッションや採掘をして過ごしつつ、あちこちのローセキュリティにも手を出していたけれど、とうとうヌルセキュリティに落ち着いた。はじめはベール・オブ・ザ・サイレントのレンターだったアライアンスにいたけれど、結局ファウンテンに渡り、シンプルなラッター兼PvPプレイヤーとしてImportant Internet Spaceship League(訳注:アライアンス名)に参加することになった。
最終的に私はほとんどの人たちと同じように、ゲームに疲れ始め、ヌルセキュリティを離れ、友人たちとチャットするためだけにログインし、そのうちのHydra Reloadedにいる何人かと一緒に中途半端なローミングをして、ほとんど使いこなす訓練も受けず、買い換える余裕もないシンを使って、艦載機母艦を墜とす手伝いをしたりしていたね。
間もなく私は大学に行くために完全にゲームをやめてしまったけど、DUST 514がリリースされると、Delta IddonとTech DeRaというキャラクターですぐに舞い戻ったから、それほど長くNEW EDENから遠ざかっていたわけじゃなかったんだ。たくさんの欠点にもかかわらず、私はこのゲームが大好きで、いくつかの栄冠を手にした。具体的に言うと、Prime Leagueで優勝し、8S-0E1の惑星にEon Primeと名付けたり、CCPとElectronic Sports Leagueによる小規模なSquad Cup(チーム戦イベント)をCCP Logibroと一緒に主催することに成功したり、2014年のファンフェストで行われたDust514トーナメントで優勝し、さらにMVPを受賞したりしたんだ。(NVIDIA TITANが授与されたけど、そのあとすぐ空港でなくしてしまうところだったんだ)
多くのEVEを休止したプレイヤーたちと同じように、私も結局はEVEに戻りたくてたまらなくなった。パンデミックで在宅勤務をするようになったこともあり、私が去った頃とは大きく変化した宇宙へ戻ろうと決心し、シーズンイベントを楽しみながら、インベージョンに手を出してみたり、ワームホールを渡り歩いたりしたんだ。Federation Grand Prixで優勝した後、ポクヴェンに移り住み、3人の友人と一緒に当時の有力勢力が支配していたポクヴェンにSeagullingというプレイスタイルを持ち込み、この宇宙をisk稼ぎの天国にしようとする(これは今も続いていると思う)大集団を撃退し、パンサーで愉快に宇宙を飛び回り、永遠に続くサンダードーム状態を満喫している。
あなたの専門分野。あなたはゲームのどの分野について最も知識がありますか? あなたが他の候補者と違うところはなんですか?
多くのプレイヤーたちはつまらないエリアだと切り捨てたが、私はゲート使用条件が緩和される数ヶ月も前から、ポクヴェンに熱中してきた。コープや道行く中で出会った友人たちと共に、私たちはそれぞれ異なる統率スタイルや目的を持つ、数多くの小規模もしくは大規模なプレイヤーグループが渦巻く、常に変化し、しばしばカオスなこのエリアでの暮らしを直接経験してきた。これはEVEの他の地域では久しく無かったもので、私はこのバックグラウンドを建設的なコンセプトとして他の地域のためにも役立たせることができると確信している。
あなたはなぜCSMに立候補するのですか?
立候補する背景には多くの理由やアイデアがあるんだ。でも最も重要なことはこれだね。プレイヤーたちはCCPを信頼しておらず、この状態を改善する必要があるってことだ。
EVEに復帰した時、ゲームを取り巻く空気感が以前とは明らかに異なっていたんだ。10年ほど前には「ビターベット」と言えば、アップデート不足や楽しみなニュースやコンテンツがなく、自身やプレイスタイルが軽視されていると感じるプレイヤー層のことを表すものだったが、当時こういった層は、コミュニティ全体の中でもそれなりに小さな部類だったのに、今ではアクティブなプレイヤーと、それが原因で辞めてしまったプレイヤーの両方を含む、プレイヤー層の大部分を包含するまでに大きくなってしまった。
新しいコンテンツが発表されると、大抵の人はハイテンションになり、ほとんどのプレイヤーは自分の時間とお金がCCPによって尊重されていると実感していたよね。でも、ワクワクするような予測、計画、ライバルより優位に立つための企てではなく、倦怠感と不信感をもってアナウンスが迎えられるようになったCCPに対する激しい嫌悪感。これが、EVE Onlineが20年を迎えつつある、本来誰もが祝うべきマイルストーンに影を落としているんだ。
EVEが再び繁栄するためには、この腐敗した状態を食い止める必要がある。先の見えないロードマップ上の、謎に包まれた今後のコンテンツが、ApocryphaやCrucibleなどのとても愛されたエクスパンジョンと同等のレベルであるかどうかは問題じゃない。EVEの世界で実際に物語を創り出すプレイヤー層が大切にされていないと感じるようなら、プレイヤー数の減少を食い止めることはできないだろう。
私が見る限り、CSMはコミュニティがそれを達成するための最高のツールになり得るだろう。コミュニティのメンバーが、会社と顧客の間にあるこの致命的な断絶を理解させるために、CCPの中枢と直接対話をする唯一の方法だ。
次に、私にはCCPに提案したい、色々な面でEVEを改善するためのアイデアがたくさんあるんだ。みんな長いことコンテンツに飢えている。私は、ポクヴェンを生み出した楽しくてダイナミックなコンセプトは他にも活かせると感じている。インベージョンスタイルのサイトは、邪魔者を阻止するのにちょうどいい自然なシステムがあり、追っ手に妨げられるまでに充分な時間がある。そして何度も危険な目に遭ったり艦船を失っても利益が期待できる、大きな報酬があるんだ。これは野心的なアイデアではないけれど、ゲームにすでに組み込まれている仕組みを利用したものなので、ゼロから新しいアイデアを設計することに比べれば、短期間で他の地域にも適用できるかもしれないね。また、相対的に少ない投資で済むので、迅速にEVEに導入できると確信している。
これと並行して、私はできるだけ多くの開発の時間を、QoL(訳注:Quality of Life・生活の質)の変更につぎ込むことを、可能な限り推し進めていきたい。EVEは非常に広大で、深く、複雑なゲームであり、プレイヤーとクライアントの間には膨大な量のやり取りがある。 ゲームに対するフラストレーションを解消するために、短期間でできるQoLの変更点は数え切れないほどあるだろう。 長期間、あるいは短期間の激しいプレイで生じるフラストレーションは、このゲームでよく見られる燃え尽き症候群の増加につながり、この10年間で最も少ないプレイヤー数という痛ましい事態を引き起こしているんだ。
最後に、私はコミュニティ開発者と協力して、プレイヤーの行動によって左右されるようなイベントを増やしていきたいと考えている。CCPはイベントには継続的に投資しているが、最近は過去の焼き直しのシーズンイベントや、ゲームの他の部分との関係性を排除したアビサル風のインスタンス領域のものばかりになってしまっている。この事にプレイヤーたちは常に不満を言っているし、私も彼らに賛成だ。イベントは楽しいけれど、本質的にはサンドボックスの一部を装ったテーマパークの乗り物であり、サンドボックスではない。私はイベントチームと共に働き、彼らが持つデザインを、プレイヤーをサンドボックスから一時的に移してしまうようなものではなく、実際にEVEのサンドボックスに資するようなシステムに落とし込んでゆきたいんだ。
プレイヤーたちはあなたに何を期待できますか?
CCPとプレイヤー、そしてあなたとの間にある壊れた橋を修復するには、コミュニケーションレベルの大きなステップアップが必要だ。これはCSMにも当てはまる。あなたのアイデア、不満、怒りもしくはその中間のあらゆることを私に聞かせたいと望むすべての人に対して、私はいつでも門戸を開放しているつもりだ。 CSMと関わりたい人や対話したい人には、私は常にオープンでありたいし、それこそがCSMとCCPに対するプレイヤーの信頼を回復する基礎になるだろう。
上記の通り、私と話したい人に対して完全にオープンであろうと思っている。ここでも、ゲーム内のメールでも構わないので、何でも質問してほしい。私たちみんなが胸を張って、EVEが30年目に向かえるように、お互いに助け合おう!
それでは、ありがとう。
翻訳者 : Flip Slay
査読者 : Walter Islands