CSM 17th候補者 Kshal Aideron

原文 Kshal Aideron for CSM 17 (the newbro candidate)

私の名前はKshal Aideron、新人パイロットです。ええ、言い間違いじゃありません。まだ2年ちょっとしかEVEをプレイしていません。あなたが何を考えているか分かりますよ。「はあ? この女がCSMに加わる資格がどこにあるんだ」と思ったでしょう?

ちょっと考えてみてください。新規プレイヤーの代表を務めるのに、新規プレイヤー以上の適任者がいるでしょうか? 過去に2度EVEに挑戦したものの、当時のひどいチュートリアルにムキーッとなって辞めた新規プレイヤーなら、なおさら適任だとは思いませんか?

私は愚痴が言えるようなベテランプレイヤーではありません。何しろまだ2年目ですから。でも、ニューエデンで過ごした短い間に色々なことを成し遂げてきました。

Kshalを作ったのは2020年の初めです。EVEに3度目の挑戦をしたのは旦那と私の職場の友人がプレイしていたからで、特にそれ以外の理由はありません。「長い物には巻かれろ」ってことわざもあるじゃないですか。ただ、2人と一緒にヌルセキュリティ宙域でプレイするのは断りました。

何故って、旦那と友人がEVEをプレイするのを横から見ていたからです。2人が不満たらたらなのを見て、あんな風に遊びたくはないと思いました。

私はブルー(訳注: 攻撃すべきでない味方。良好・優良スタンディングの青色アイコンが語源)というコンセプトが気に入りませんでした。時間、相手、場所、方法、すべて縛られることなく好きなように撃ちたかったんです。なので最初の1か月が終わるころには、NPSIコミュニティ(訳注: Not Purple Shoot Itの略。紫色アイコンのフリートメンバー以外はすべて攻撃してよいの意)を見つけるまでソロでやっていこうと決めました。

私はNPSIフリートを楽しみながらゲームプレイ配信にも取り組んでいました。EVEを始めた頃、私以外の初心者は誰もゲームプレイを配信していませんでした。私は現実世界でマーケティングの仕事をしているので、コンテンツを作って宣伝すれば面白い経験ができるだろうと思ったのです。それがまさか、他の初心者のためのヘルプデスクになるとは予想していませんでした。

それほど視聴者が多くない配信で何が起きるかというと、問題にぶつかった初心者が現れてはチャットが質問コーナーになるのです。私の配信のチャットはゆっくり流れていたので、彼らの質問に十分注意を向けることができました。こうした状況に気がついたとき、私のEVEの遊び方は変わりました。初心者としてプレイするのではなく、他の初心者を助けるためにプレイするようになったのです。

もちろん、私のEVEの物語はこれで終わりではありません。ここからはかなりの賑わいを見せている、とある公開コミュニティがどうやって生まれたかをお話しします。

2021年1月、私はEve Rookiesを開設しました。このウェブサイトは初心者の助けとなる記事やチュートリアルを掲載するために作った場所でした。やがて3月になると、前年失敗した初心者向けインカージョンフリートプロジェクトを復活させてもらえないかと頼まれました。こうして誕生したのが「Eve Rookies Incursions」です。

インカージョンはEVEのPvEにおけるエンドコンテンツです。参加するには多くのスキルポイント(特に戦艦スキルが重すぎ!)とたくさんのISKが必要になりますし、発生場所もニューエデン各地を転々とするので準備に時間がかかります。言わなくても分かると思いますが、参加するためのハードルが非常に高いのです。

インカージョンコミュニティでは二つの主要な公開グループが初心者(あるいはインカージョン経験の浅いプレイヤー)を受け入れています。とはいえ、インカージョンはちょっと試すだけでも投資を必要とするコンテンツです。挑戦したはいいものの、実は全然自分に向いてなかったりしたら…。そんな事態を防ぐため、Eve Rookies Incursionsはより低いスキルレベルと、できるだけ少ない投資でインカージョンに挑戦できる環境を整えることを目標にしています。

私たちがプレイヤーに求めるのは基本的な装備のプラクシスに乗れるスキルと、フリートの集合地点まで移動する手間だけです。船を買う必要さえありません! カプセルで参加してくれれば、私たちが用意している船を貸しますから!

このアイデアがうまくいくと信じてくれた素晴らしい人たちの助けを借りて、私はヴァンガードを攻略できるフリートを準備し、宣伝をはじめました。最初は週1回、参加者13人を集めてフリートを編成するのにさえ苦労しました。しかし、時間が経つにつれてスケジュール表はフリートの予定で埋まっていきました。

今では私たちのDiscordサーバーに500人以上が参加しており、正規の艦隊指揮官が3人、訓練中の艦隊指揮官が4人いて、USタイムゾーンをカバーする準備も進めています! これだけの規模に成長しながら、私たちは初心者歓迎・来る者拒まずというスタンスを崩していません。EVEを2年間しかプレイしていない人間がこんなことをやってのけるなんて、誰が想像できたでしょうか?

Kshal、あなたのEVEにおける専門分野は?

  • 新規プレイヤー体験

「もしチュートリアルやキャリアエージェントミッションをもう1回やれと言われたら、気が狂うかも」私はよくそんなことを言ってます。Eve Rookiesに載せるチュートリアルや解説記事のアイデアを得るため、キャラクターを作って序盤まで進めては別のキャラクターを作るという作業を繰り返してきたからです。何度も何度も…回数を覚えていられないくらい。

私は新規プレイヤー体験について熟知しています。CCPが正しく実現できている部分と初心者がいまだ壁にぶつかる部分なら、寝ていたって暗唱できます。

何より重要なのは私が新規プレイヤーと密接に関わっていることです。私のゲームプレイ配信は初心者向けなので、彼らは私がしていることを見て質問できます。私もその質問から初心者がどこでつまずくのかを把握しています。それに、私は頻繁に初心者向けローミングフリートを率いているので、PvPのどのコンセプトが彼らにとって難しいか・簡単なのかを実体験を通して知っています。

新規プレイヤーをEVEコミュニティへ定着させるためにEve Rookiesを通してPvEフリートも開催してきたので、初心者がEVEにどんな不満を持っているかも耳にしています。そしてもちろん、まっさらなアルファクローンアカウントでEVEをプレイし、初心者ができること・できないことも把握しています。新規プレイヤーがいなければゲームは盛り下がる一方ですから、彼らをEVEに引き留められるよう初心者の視点を理解するのが重要なのです!

  • コミュニティ開発

EVEのあらゆるタイプのコミュニティに精通しているとは言えませんが、公開コミュニティを運営・発展させることについては少なからぬ経験があります。(エバークエストを覚えている方はいますか? 私は自分が参加していたサーバーで、初めて公開レイドコミュニティを立ち上げたプレイヤーでした)

この経験は私がNPSIコミュニティを愛し、関わりつづけている理由でもあります。プレイヤーが何者なのか、誰の知り合いなのか、年齢、経験、所属…そういったものに関係なく、誰でも歓迎するのがNPSIコミュニティです。Eve RookiesはNPSIのコンセプトを土台としており、良き仲間たちと一緒に飛びたいプレイヤーを誰でも歓迎します。

  • ハイセキュリティ宙域

分かります。分かりますよ。熱心なPvPプレイヤーである私がハイセキュリティ宙域を専門分野として挙げるとは、どういうことなのかと思った方もいるでしょう。しかし、チュートリアルが終わった途端にローセキュリティ宙域やヌルセキュリティ宙域のPvPに直行する初心者は滅多にいません。まずはミッションをやったり、アノマリーを攻略したり、アビサル・デッドスペースや採掘に手を出すものです。中にはインカージョンへ飛びこむ初心者もいますが、いずれにせよ最初の数か月はハイセキュリティ宙域で過ごすプレイヤーが大半です。

特攻行為、いわゆるカミカゼに対する私のスタンスに疑問を持つ方がいるかもしれませんね。私はそうしたゲームプレイがEVEから排除されるべきだとは思っていません。しかし、意味あるゲームプレイにするために何かを変える必要があると思っています。現在のようにセキュリティステータスを失うだけでは代償として不十分です。

  • コンテンツ制作

私は大物コンテンツクリエイターではありません。TwitchとYoutubeではGamergrrlsと名乗っていますが、この名前を言ったところで「誰?」と訊き返してくる方がほとんどでしょう。私の配信や動画の視聴者は少なく、初心者に届きさえすればいいという思いで作っています。

初心者向けローミング、レベル4ミッション、インカージョンフリート。この三つの映像を見れば、私が提供するコンテンツをすべて見たも同然です。しかし、EVEに圧倒されて挫折した思いを抱いている初心者が、私のコンテンツを見たことで少しでも前向きになってくれたら――たとえその人数が一人や二人でも――意味はあるという思いでつづけています。そういうわけで、私のコンテンツはニッチな性質のものが多く、ゲームプレイ初日から4、5か月目くらいの初心者をターゲットにしています。

なぜCSM選挙に立候補するの?

立候補する理由は最初に述べたとおりです。逆に、立候補してはいけない理由があるでしょうか? 私はEVEをプレイしはじめて2年しか経っていませんが、新参プレイヤーならではの視点を持っています。古参プレイヤーの場合、こうした視点は年月とともに失われたり歪んだりしているでしょう。私はCSMの歴史において代弁者がいない、もしくはほとんど代弁されてこなかったプレイヤー層を代表して立候補しています。

はっきり言っておきますが、私はEVE Onlineの大改革を約束することはできませんし、するつもりもありません。というかそんなことは無理だと思います。代々のCSMメンバーが挑戦しては失敗してきたことなのですから。しかし、私は以下の内容は約束します。

  • EVEコミュニティが抱える問題に耳を傾け、可能なかぎりそれらの問題に光を当てる。

  • CSMにおける私の活動は新規プレイヤーや初心者コミュニティを中心に据えたものにする。

  • 公平な立場を維持する。(まあ、そもそも肩入れする相手がいませんが)

  • 現実世界で得たマーケティングの技術と知識を可能なかぎり提供する。

  • 機密保持契約が認める範囲でなるべく透明性を確保する。(結局のところ私はコンテンツクリエイターですから、CSMで何をしているか是非知ってもらいたいのです!!)

こんなところですね。私の経歴についてもっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。とりあえずこれで十分という方は、何でも気軽に質問してください!

(翻訳者: Walter Islands)
(査読者: 未査読)

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