まだ私のことを知らない方のために、私の名前はKshal Aideronです。2020年1月にEVEを始めました。これまでの3年半に渡るEVEでの実績を以下に挙げます:
- NPSI pvper (※)
- PVPおよびPVE FC
- パブリックコミュニティである Eve Rookies のCEO
- Fanfest 2023のプレイヤープレゼンター
- CSM 17の候補者
- EVEコンテンツクリエーター
※NPSI: Not Purple Shoot It. (オープンフリートコミュニティの形態の一つ。コープやアライアンスに関係無く集まってフリート単位で活動をする。「フリートメンバー以外は撃っても良い」が語源)
私のこれまでの完全な経歴を知りたい方は、こちらをご覧ください:About Kshal Aideron
私の経歴の要約ですが、正確に言うと私がEVEを最初にプレイしたのは2020年ではありませんでした。2015年に一度、そして2018年にもう一度試みましたが、辞めてしまいました。初めての時(2015年の時)はどのようにしてステーションから出港するのか分からず、2回目(2018年の時)は出港することはできましたが、目的地へ飛ぶための操作方法が分かりませんでした。
言い換えれば、ゲームへの入門は非常に難しく、私は2回もブチ切れてEVEをアンインストールしました。
3回目はうまくいき、EVEをプレイし始めた日、私はちょっとしたマーケティングも兼ねてプレイ中の動画配信を試すことにしました。40歳の女性がEVEで戦う姿を誰も見たいと思わないだろうと思っていましたが、すぐに7人ほどの常連プレイヤーが私にゲームのナビゲートを手伝ってくれました。
ある時、動画配信の最中にチャットに初心者が質問しに来るようになりました。最初はなぜだろうと思っていましたが、あることに気づきました。他の配信者と比べると私のチャンネルの視聴者は少なく、彼らと積極的にコミュニケーションを取ることが出来ていました。彼らにしてみれば、質問が配信者に見てもらえないままコメント欄がスクロールされてしまうのではなく、実際に答えをもらえるというワケです。
これが、私がEVEで「自分の居場所」を見つけた瞬間でした。私がかつてしたように、ブチ切れてEVEをアンインストールしないように、他の新規プレイヤーをサポートすることなのです。
プレイを始めて1年後、チュートリアル記事が長すぎて不要な情報が含まれている問題に取り組むことにし、 EveRookies.com を作成しました。私の意図は、チュートリアルやEVEの専門用語ページのような情報を掲載することであり、これがYouTubeでの動画制作 (EVE ONLINE 30秒チュートリアルシリーズ) に繋がりました。なぜなら、20秒の問題を20分もかけて説明する人々にうんざりしていたからです。
EVEを始めて約8ヶ月後、私は艦隊を指揮するFC(フリートコマンダー)としての活動を始めました。過去2年半の間、ほぼ隔週水曜日に新規プレイヤーを連れてローミング(フリートで宙域を飛び回り、良さげな相手が居たら戦闘を仕掛けるPVP活動のこと)を行っています。プレイヤーが乗る船は無償で提供しており、自分の船を持参した場合にはSRP(船の補償プログラム)を受け取れます。私たちはプレイヤーに新しい役割に挑戦してもらうことを奨励しており(FCを含む)、外に出て何かを撃つことを奨励しています。もし初心者がフリート行動に付いてこれず迷子になった場合でも心配いりません、私たちはペースを落としてあなたをサポートします。
EVEを始めて1年後、公開コミュニティEve Rookies が誕生しました。私たちは、プラクシス(Praxis)という船を配布しながら、初級者向けのインカージョン(ヴァンガード)を始めました。当初、インカージョンコミュニティには新しいグループは必要ない、Kshalの奴は失敗するだろうと言われました。しかし、2年半後の今、私たちは407回のインカージョンフリートを開催し、549人の異なるプレイヤーがお試し体験として参加してくれました。最初の年の終わり頃には、誰かが私のところに来て、Eve Rookiesの下でFOB(海賊の要塞)の攻略艦隊を運営してもいいかと尋ねてきたほどです。
次に、採掘フリートやミッション、そしてラッティング(敵NPCを狩ること)が始まりました。Eve Rookiesは今、Nullsec(プレイヤーが領土を主張できる、警察による保護が一切無い無法地帯)にパートナーを持っております。私たちは今や、コアリションと呼びうる規模まで成長していますが、オープンフリートを行っているさらなるグループが、私たちの仲間に加わってくれるよう、積極的に呼び込みを続けています。
私がEve Rookiesについて、そして自分自身について語っている理由は、実績が全てであると確固たる信念を持っているからです。3年以上にわたり、私の使命は新しいプレイヤーを助け、彼らの初心者としての経験をより良いものにすることでした。過去1年間で、コミュニティがこれを実現する方法であることを学びました。
これが、私がこれまでに成し遂げてきた事です:
フリート名 | 2022年 | 2023年(今のところ) |
---|---|---|
インカージョンフリート/月 | 18人+新規21人 | 20人+新規33人 |
FOBフリート/月 | 1人+新規2人 | 4人+新規4人 |
ミッションフリート/月 | 1人+(新規数不明) | 1人+(新規数不明) |
採掘フリート/月 | - | 4人+新規14人 |
ラッティングフリート/月 | - | 3人+新規4人 |
PVPフリート/月 | - | 2人+新規18人 |
2023年に入って7ヶ月が経過し、これまでにEve Rookiesは月平均で34のフリートを開催し、Eve Rookiesと一緒に飛んだことがない73人が何らかのフリートを試しています。
どれくらいの人が残っているのかは追跡していませんが、CSM17の選挙時にDiscordには約300人がいました。現在、私たちは約1700人に達しています。私の優れたリーダーシップと、人々をフリート活動に積極的に参加させようとしている全てのFC(艦隊司令官)の助けを借りて、私たちは人々が参加したいと思う場所を作り上げました。
そこで、私が焦点を当てたい3つの分野は以下の通りです…
新規プレイヤー向けのコンテンツ: EVEはプレイヤーの活動に大きく依存しており、新しいプレイヤーが継続的に参加してゲームに夢中になることが必要不可欠です。もしそれがなければ、ニューエデンはすぐにつまらない場所になってしまうでしょう。
CCPはFanfest 2022以降、新規プレイヤー向けコンテンツに多くの努力を注いできました。私たちは、魅力的なNPE(新規プレイヤーエクスペリエンス:ゲーム開始時に始まるチュートリアルのこと)を持っており、鉱石採掘の形でチュートリアルに追加があり、キャリアミッションの更新(バグ修正も含む)やAIRキャリアの実績があります。
最新のアップデート(VIRIDIAN)でも新規プレイヤーを対象としていますが、初心者はホームフロント・オペレーションを攻略したくても、一緒にプレイする仲間を探すことに、未だに高い壁を感じています。 Reddit、フォーラム、Facebookグループ、そしてYoutubeの動画や配信などで、協力してくれる他プレイヤーと出会わなければならないのです。
そこで、私が導き出したのは…
コミュニティ開発:私がEVEを始めたとき、コミュニティがEVEの全てだとは思いませんでした。私が耳にしていたのは、夫が所属する組織の酷い体験談だけであり、私は組織に属さない独立したプレイヤーでいることを誓いました。しかしその後、私はNPSIコミュニティを見つけました。
過去3年半の間で学んだことの一つは、コミュニティはEVEのコープやアライアンスとなることができますが、すべてのコミュニティがコープ/アライアンスであるとは限らないということです。私は、「コミュニティの一部となるために、他プレイヤーのコープに入社しなければならない……という事は一切無い」と常に言っています。私がしなければならないのは、定期的に人々と飛ぶこと、またはDiscordで彼らと話すことだけです。
私の主な目標は次の2つです:
-
EVEのゲーム内で、コープ/アライアンス以外のコミュニティの可視性を高める
-
コミュニティのためのゲーム内ツールを提供する。(Googleカレンダーにゲーム内カレンダーイベントを反映することから、コープメンバーでない一部のプレイヤーにコープハンガーのアクセス権を付与することまで)
フリートやコミュニティについて誰かと話す機会があるたびに、いつも私の口からはこのような言葉が出るので、CCPの何人かはこれを聞いて笑っている事だろう。
EVEのアクセシビリティ(※):過去2年間で、様々なレベルのプレイヤーがEVEの門をくぐった。もちろん、文字が読めない、話せない、聞き取れない人々もいます。自閉症のプレイヤーもいる。また、ゲームをプレイするために支援デバイスを必要とする、身体障碍を持つプレイヤーもいます。
※アクセシビリティ:障碍者や高齢者など何らかの理由により能力が制限された人でも、情報を取得あるいは発信する事ができるようにすること。
個人的に、私は多様性の考えが好きであり、ボイスチャットの指示を聞き取ることができないからフリートに参加しないという考えが嫌いです。Qキーを押して軸合わせをすることができないので、フリート活動に参加できないとかね。
ゲームシステムやバランスを壊したり、ボットに優位性を与えたりせずに、いくつかのアクセシビリティの問題に対処する方法があります。しかし悲しいことに、QOL向上の施策は手つかずのまま、今もなお放置されています。だからこそ、私たちが愛するこのゲームに、さらに多くの人々が参加できるよう、それを求めるべきではないでしょうか!
皆さんがゲームのアクセス性に不便や問題を感じましたら、ぜひ私にお聞かせください。
去年のキャンペーンから、私の3年半のプレイ時間を私に対する非難材料として利用する人々がいることを知っています。私のCCPインタビューのコメントで「彼女は10年以上プレイしている人々でもできない事を、どうやって実現させようというのか?」と言われたのを覚えています。私のこれまでの実績は、既にお話した通りです。
昨年と同様に、私は大きな変更を約束するわけではありません。しかし、再び私は約束します:
- CSMに対する100%の献身
- プレイヤーの意見を聞き、可能な限り課題を拾い上げます
- 公平でいること(私はNPSIのパイロットです - ブルーはいません)
- 実生活のマーケティングの経験と知識を活用します
- 法的に許される限り透明性を保ちます
そしてもちろん、Eve Rookiesのコアバリューに従うよう最善を尽くします。
(翻訳者: Beatlise)
(査読者: 4bumar Sarain)