衛星採掘の大変化…“月に鉱石があるぞ!”
2017-07-19 13:23 By Team Five 0
勤勉なカプセラ諸君、ご機嫌よう。Team Five 0がリファイナリーと衛星採掘についての新しい開発者ブログをお送りします。
今回の開発者ブログではアップウェル・リファイナリー実装とともに変更される衛星資源、資源分布、そして衛星調査方法について解説します。じっくり目を通していただいてもいいですし、要点だけ知りたい方はブログの最後までスクロールしてください。
前回の開発者ブログでお伝えしたように、この冬に登場するアップウェル・リファイナリーは衛星資源の採取方法を劇的に変えてしまいます。今まではスターベースの衛星採掘施設が1時間ごとに自動で衛星資源を集めてくれましたが、これからは掘削モジュールが衛星を砕き、軌道上にアステロイドフィールドを生成し、カプセラの採掘艦が資源を採取することになります。
新しい衛星採掘プロセスについては開発者ブログやファンフェス2017で説明しましたが、ここで簡単におさらいしておきましょう。
・衛星付近の適切な場所に設置されたリファイナリーは、特別な衛星掘削サービスモジュールを装備、起動することができます。1つの衛星を採掘できるリファイナリーは1つまでです。
・モジュールの所有者はどのくらいの規模で破砕作業を始めるか設定できます。大きな岩塊を生成するには時間がかかります。
・掘削モジュールは衛星の一部を破砕し、ストラクチャのほうへと引き寄せます。ストラクチャ所有者の設定次第ですが、この作業には1週間から数週間かかります。周囲のプレイヤーは破砕された岩塊がリファイナリーへ向けて漂う光景を見て、それがいつ到達するのかを推測できます。
・岩塊が宇宙の旅を終えると、リファイナリーの掘削モジュールは岩塊を爆破し、採掘可能なアステロイドフィールドへと分割できます。制限はありますが、爆破時間はストラクチャ所有者が設定可能です。もし何もしなかったとしても、長く放置された岩塊は朽ちてアステロイドフィールドへ分裂します。
・岩塊を爆破することで生成されるアステロイドフィールドには、再処理時に衛星資源を生み出す新種の希少鉱石が含まれています。フィールドがどんな構成になるかは、その衛星がどんな衛星資源を埋蔵しているかによって変化します。フィールドはリファイナリーから十分に離れた場所に生成されるため、入港範囲内から効果的に採掘することはできません。ただし、リファイナリーを制御しているプレイヤーが友軍の採掘艦を援護したり、招かれざる客を歓迎したりできる程度の距離ではあります。
・岩塊を爆砕すると、掘削モジュールは再び衛星を破砕する手順を繰り返すことができるようになります。
◆新しい鉱石
新種の希少鉱石は新しい衛星採掘プロセスにおける大きな変化の1つです。現行の衛星採掘施設は衛星資源(炭化水素やチタン、カドミウム、テクネチウム、ジスプロシウム)をそのまま製造に使える状態で採取していますが、今後は採掘艦で採掘する鉱石として生み出され、再処理施設で製錬しなければなりません。
これらの新種鉱石を再処理すると、既存鉱石と同じように複数の資源が得られます。追加を予定している鉱石は20種類です。それぞれの鉱石は大部分を占める主要衛星資源と、それほど含有量の多くない数種類の副次的資源で構成されます。後者は衛星資源になる場合もあれば、通常の無機物資源になる場合もあります。
例えば(名前は仮のものです)、プレースホルデライト鉱石はバナジウムを主要資源として含有し、同時にコバルトとエバポライトディポジットも含んでいます。ムーングーイウム鉱石は主にジスプロシウムで構成されていますが、一定量のケイ酸塩とメクサロンも混ざっています。
新種鉱石は従来の衛星資源のように5段階の希少性で区分され、希少な衛星資源は希少な鉱石に含まれるようになります。再処理をアシストするため、または鉱石クリスタルを使えるようにするため、私たちは5つの衛星資源再処理スキル(各段階につき1つ)を追加する予定です。新しい再処理スキルは既存の鉱石再処理スキルと同じように機能し、再処理時の資源産出量をレベルごとに2%増加させます。ただし、対象となる鉱石は1種類ではなく4種類です。
◆構成と分布
変わるのは衛星採掘プロセスだけではありません。衛星の資源構成や資源分布も一新されます。現状ではそれぞれの衛星が特定の衛星資源を持ち、衛星採掘施設を使って採取できるようになっています。衛星資源がまったく含まれていないか、あるいは1種類、それとも沢山…いずれにせよ、衛星の所有者はどの資源を採取するか選べるわけです。
今後はすべての衛星が数種類の鉱石で構成され、衛星の資源構成は鉱石で表されます。これは新種鉱石と既存鉱石の両方を含み、常に合計100%になります。
例えば、ある衛星を調査するとこんな感じになります。
・スコダイト45%
・とてもありふれた新種鉱石40%
・少し希少な新種鉱石15%
別の衛星ではこんな感じです。
・スポデュメイン35%
・そこそこありふれた新種鉱石25%
・ビストット20%
・非常に希少な新種鉱石20%
前者よりも後者の衛星のほうがはるかに価値がありますね。新しいシステムでは衛星の価値の違いがより細分化されるので、カプセラ達は何を重視するか選びながら衛星の獲得を目指せるようになるでしょう。
あなたのコーポレーションやアライアンスは超貴重な宝石を短時間で掘り尽くし、残りの石ころを放っておけるような月が好みですか? それとも、そこそこ価値のある鉱石を幅広く含み、時間がかかっても1ヶ月あたりの収入を最大化できるような月を探していますか?
現在の衛星資源の分布も完全にリセットされます。上記のような新しい資源構成システムに基づき、新たにランダマイズされたアルゴリズムを使って、ローセクからヌルセクに至るまですべての衛星の資源を再生成します。このリセットはリファイナリーの実装と同じエクスパンションで行います。
これから数ヶ月かけて、Singularityなどのテストサーバーで新しい資源分布をテストする予定です。ただし、最終的にTranquilityサーバーに適用されるシード値はテストサーバーとは異なる数字が使われます。
資源分布をリセットすることで衛星採掘システムは新たなスタートを切ります。%式の資源構成が導入できるだけでなく、賢く勤勉な探鉱家たちが利益を上げるための絶好の機会になるのです。
◆衛星調査の改善
私たちは資源構成の変更と今後の衛星調査を考慮し、調査プロセスにおけるユーザーエクスペリエンスを大きく改善することにしました。
衛星調査はEVEでもあまり知られていないゲームプレイの1つです。衛星からどんな資源が採取できるか調べるために特殊なプローブランチャーを使いますが、このプロセスは過去数年間でほとんど変わっておらず、色々と改善の余地があります。
基本的な衛星調査プロセスは次のとおりです。
・衛星調査プローブランチャーを船に装備します。隠密行動フリゲートはスキャン速度にボーナスがあるので、この任務にはうってつけでしょう。調査プローブはスキャン速度、体積、スキル要件が異なる3種類から選べます。
・ローセクかヌルセクの衛星近くにワープし、衛星地表に向けて飛びます。
・調査プローブを発射すると、プローブはあなたの船が進行していた方向に向かって飛んでいきます。ステルス爆撃フリゲートのボムみたいな動きだと思ってください。プローブは数分かけて宇宙を飛び、前方に浮かんでいた衛星をスキャンし始めます。プローブを衛星に当てられなかったか、衛星に採取可能な資源が存在しない場合は、スキャン結果は表示されません。
今回の改善により、結果画面にプローブの残りスキャン時間が表示されるようになります。また、プローブが衛星に命中しなかった場合は調査対象が「不明」と表示され、衛星をスキャンするために新しいプローブが必要だとはっきり分かるようになります。スキャンが完了すると衛星の資源構成が%で表示されます。
これらの変更に加えて、衛星調査プロセス自体を今までより見つけやすくします。プローブの挙動もさらにリアルになるよう調整したいと考えています。
改善されたUIはリファイナリーや資源分布リセットよりも早くTranquilityに実装されます。リファイナリーのような大型コンテンツを実装する際は、テストとフィードバックに時間を割くために可能な限り開発を急いできました。新しい衛星調査UIは近いうちにSingularityサーバーに実装され、Tranquilityサーバーには8月リリースで登場する予定です。8月リリースから冬季エクスパンションまでのあいだ、新UIは%ではなく既存の衛星資源を表示し続けます。
私たちは冬季エクスパンションをより良いものにするため、いくつかのリファイナリー関連機能をなるべく早く完成させようと急いでいます。新UIはその内の1つです。各カプセラの採掘活動を記録する採掘台帳も、実はサーバー側コードは既に組みこまれています。リファイナリーの初期テストに関する情報もまもなく公開できる見通しです。
要約をお探しの方へ。
・リファイナリーの実装は冬季エクスパンション
・新しい衛星採掘プロセス
※鉱石を衛星から宇宙空間へ抽出し、採掘、再処理して衛星資源を手に入れる
※リファイナリーは鉱石を宇宙空間へ抽出するため、特別な掘削モジュールを使用する
※1つの衛星を採掘できるリファイナリーは1つまで
・新しい鉱石
※衛星から抽出できる新種鉱石は20種類
※新種鉱石を再処理すると、1種類の衛星資源と数種類の資源(衛星資源か通常無機物)を生み出す
※新種鉱石は衛星採掘プロセスで生成されたアステロイドフィールドでのみ採掘可能
・資源構成と資源分布
※資源構成は数種類の鉱石が%で表示されるようになる
※衛星に含まれる鉱石は新種鉱石と既存鉱石の両方
※冬季エクスパンション実装時に資源分布をリセットする
・8月リリースで衛星調査UIを改善
※資源構成がより見やすくなる
※「クリップボードにコピー」機能を追加
※プローブが衛星に命中しなかったことが分かるようになる
※プローブのスキャン時間を表示
新しい衛星調査UIはすぐに皆さんにお届けできます。この冬の大変化を楽しみにお待ちください! 今後数週間から数ヶ月かけて、リファイナリーの機能やその他ストラクチャに関する開発者ブログを公開していきます。
皆さんが良き旅、良きストラクチャを楽しまれますように!
Team Five O