以下和訳
あなたのEVE ONLINEストーリー
私が弟と一緒にEVE Onlineを始めたのは2007年、World of Warcraftやその他のゲームに少し飽きてしまった頃だった。私たち二人はスターウォーズのヘビーなファンだったから、宇宙船を使ったMMOというのはとても素晴らしく思えたね。私はカレッジ在学中はEVEを時々プレイしていたけど、魅惑的なISKを稼ぐためにカルダリキャラクターを作って、レイヴンに乗れるように訓練し、レベル4のミッションをこなせと言われたことは今でも覚えているよ。私はいつだってお金を稼いで何かを作るためにコツコツやることを好むタイプの人間だ。EVE Onlineの複雑さは「ルートして建てる」というゲームへの渇望を満たすのにちょうど良いものだったんだ。そのおかげでテック2の品物を発明するために最初のPOS(Player Owned Starbase)を建設し、マーケットでの活動を始めることができた。ワームホールを探検したり(そこに住むことにも挑戦したよ)、テック3艦船を作ったり、心ゆくまで採掘したりしながら、私はゲームを楽しみ、アカウント数もスキルポイントも増えていったんだ。
あっという間に数年が過ぎ去り、私はお互いの船に砲弾を贈り合って出会った数人の仲の良い友人たちと共に自分たちの家を作った。私たちは数年間にわたっていくつかのアライアンスに参加していたけれど、最終的にはそれをいったん中断するために、コープとしてdronelands(訳注:ヌルセキュリティ北東部の、敵性NPCとしてローグドローンが出現する領域)にいくらかのスペースをレンタルして、そこに落ち着くことになったということだ。私はレンタルスペースに移動してから数ヶ月の間、休みを取った。そして私が戻ってくると、コープメンバーたちはアライアンスを組もうと決心していて、Phoenix Company Allianceと名付けたんだ。設立当初のアライアンスは、中核コープが全部自分でやるというだけの団体だった。誰もアライアンスの運営をしたいとは思っていなかったので、結局私が取って代わり、物事が良くなるように働き始めたのさ。ラッティングや採掘のために星系を持つことはいいことだが、星系のレンタルコストは私たち単独のコープ活動だけに頼るにはとても厳しいものだった。(記憶が正しければ、月に100億から150億の間だったね)
幸運なことに、この時CO2(Circle-Of-Two)がdronelandsへの侵攻を決定し、私たちはこの宙域を守るため、X.I.X(Legion of xXDEATHXx)やdronelandsの人々と共に武器を取った。私たちは一定の評価を得て、このエリアを防衛するためにアライアンスを強化することに注力し、レンターとしての立場から脱却しうるポジションに至った。最終的にエスリウム・リーチのコンステレーションを与えられ、私たちはそこで新たなコープの勧誘に努め、ゆっくりとアライアンスを育てていったんだ。それは簡単なことではなかった。我々は当時とても小さなグループ(1000キャラクター以下)だったから、アライアンスレベルのiskを稼ぐのは本当に難しいことだったんだ。SRP(Ship Replacement Program・艦船損失補償)にiskを支出し、通常の支払をするために、私は25ほどのR4とR16の月を管理していた。そして、AegisアップデートのSOV(領有権システム)変更が実装されようとしている時、私たちはマルペイに領地を確保し、SOV荒らしからレンターたちを守るチャンスを得た。多くの人が領有権を巡る戦いのスタイルを嫌っていることはわかっているけど、当時それは私たちにとって、賃料を払わずに領域を保持するユニークな機会を(小規模なアライアンスに)与えてくれるものだったんだ。素晴らしい挑戦であり、その過程には多くの浮き沈みがあった。でも、たとえ壊されるものだとしても、砂の城を築く機会を得たことは、今でもEVEオンラインにおいて最も満足を覚えたことのひとつだろうね。
アライアンスのリーダーの座を降りたあと、私は休息を取るためしばらくの間、ワームホール空間や他のアライアンスで過ごした。私は当時、本当に燃え尽きてしまっていた――すぐにでもゲームをやめてしまいそうなくらい――でも、ついに私は何か違ったことをしようと思ったのさ。それまでEVEのキャリアのほとんどを「Grr Goons」(訳注:反Goonswarmといった意味)のグループで過ごしてきたけれど、私はその「悪党ども」に加わって、彼らがどんなものか見てやろうと決心したんだ。
それから約8年、私はまだここにいて、すべてのことを楽しんでいる。アライアンス幹部だった時に、初歩的なスパイ活動や駆け引きを経験したが、それは本当に楽しかった。だからGoonsに参加した時、私はスパイであることに専念し、のちにGoonswarmの外交官になったんだ。スパイや外交官として、私は多くの異なる観点や文化を通してEVEのことを観察するという独特の機会を手にした。私は日々、小さなグループやアライアンスに対し、彼らのこと、そして彼らがこのゲームで何を成し遂げたいのかを知るために、多くの働きかけをしている。
それはとても楽しいことなんだ。なぜならみんなが自分たちのアライアンスで何を創造し、何を築き上げたいのかを知ることができるからね。これは、あまり多くの人々や組織はやっていないことだと思うし、時間をかけてこそ、こうした小規模なグループのことをいくらか知ることができる。多くの小規模なアライアンスと話せば話すほど(私の意見だけど)、彼らの苦労やアライアンスに対して持っている夢や希望について良い考えを得ることができるんだ。
あなたの専門分野。あなたが最も詳しいと感じるのは、ゲームのどの分野ですか? また、あなたが他の候補者と違う点は何ですか?
私の専門分野は、宇宙で自分の城を建てること、つまり、小さなアライアンスの立ち回り方やどうやって大きくしていくかの方法論だ。Goonswarmの外交官やスパイとして私はたくさんの人と話し、彼らの努力や、より多くのアライアンスが生まれやすくする方法を学んでいるんだ。私は多くのアライアンスやそのリーダーと話したり、スパイ活動を通じて他のアライアンスの一員として物事の状況を見ることで、独特の視点を手に入れている。ほとんどのヌルセキュリティ出身の候補者の意見というものは、自分の組織やそこで過ごした時間によって形成されている。私の意見はGoonswarmやImperiumだけの影響を受けているわけではなく、他の組織に密かに潜入し、その内側から観察し、評価して作られたものなんだ。
なぜCSMに立候補するのですか?
私にとってEVE Onlineはゲーム以上の存在で、15年以上のプレイを経て趣味と言えるものになっている。私の宇宙での仕事を通じて、大規模な同盟と同じく、多くの独立系のアライアンスとも意見を交わしてきた。手短に言うと、メンバーが自分たちのアライアンスを受け入れやすく思えるような、効率的なアライアンスを増やすためにも、私たちはアライアンス運営を補助するツールをゲームの外で開発して、リーダーを燃え尽きさせないようにする必要があるということだ。多くの時間が新規プレイヤーをゲームに慣れさせ、いかに楽しませるかということに費やされているが、往々にして手助けはそこでお終いだ。彼らはコミュニティに参加するためにコープやアライアンスに入ることを勧められるが、アライアンスを育てたいと願う人たちへの援助やサポートは一体どこにあるんだ?
CCPはアライアンスにもっとツールを提供して、彼らがお金を稼ぎ、生き延びるためのツールをプログラミングするボランティアを勧誘したり雇ったりするよりも、もっとゲームプレイに多くの時間を割くことができるようにする必要があると、私は信じている。私がアライアンスのリーダーだった頃、私はいまだに多くのアライアンスがぶつかっているのと同じ問題に直面した。「支払い、どうしよう……」アライアンスに、グループでもっと楽しむための収入を稼ぐツールを与えるにあたっては、ゲーム内で利用可能なものである必要がある。導入された採掘台帳は素晴らしいツールだが、アライアンスが採掘したものを記録し、その活動に課税できるようにするプログラムを開発するには、誰かが何十、何百時間という時間をかける必要がある。
EVEはシステム上、戦闘、採掘そして製造に人手が必要だ。新たなアライアンスが成功するためのツールをコーディングしたり製作するのに何時間もかけさせるべきじゃない。それに加えて、アライアンスとそのメンバーにプレイ、戦闘、向上のモチベーションを与えるのは、宇宙空間に旗を立てて「これは私のものだ」と言えるということなんだ。それを虚栄心だと言う人もいるかもしれない。でも、人は宇宙を手に入れるためにしてきた努力や、そのために費やした数え切れない時間を振り返りたいと思うものだ。現在のEVEでは、大規模な同盟と手を結んだり、スペースをレンタルしたり、あるいは自分たち自身が領土を持つのに十分な規模にならない限り、小規模なアライアンスが自らの旗を立てることはとてもお勧めできるものではない。EVE Onlineにはもっと多くのアライアンスが必要だし、彼らに大規模ブロックに奪われる心配なく領有権を主張できる宙域を与えることが必要だ。
プレイヤーはあなたに何を期待できますか?
プレイヤーは、私に自分たちの問題を伝えたり、EVE Onlineが成長し、今後数十年にわたって私たちの趣味であり続けるために役立つと思うことを提起できるだろう。私は、どんなアイディアも悪いアイディアではないという考えに大いに賛成だし、物事をより良くするためのワイルドで奇抜なアイディアに常に関心を持ってるんだ。私にはいつでも大抵は連絡できるし、あなたがEVEについて話したいことや聞きたいことがあれば、いつでも、どんなことでもチャットで話せるよ。私は、自分の大好きな趣味を生かし続け、他の人も私のように楽しめるようにするためにもCCPにフィードバックする助けになりたいと思っている。それがおそらく最も大事なことだろうね。
翻訳者 : Flip Slay
査読者 : Walter Islands